026   田中智之さん   2021.11.05
 
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2008年に始まった「ウィンドウギャラリー」シリーズですが、なんと7年ぶりに再開!久々のこの感じ、胸が躍ります。
今回のゲストは、建築家の田中智之氏。「超建築パース 遠近法を自在に操る26の手描き術(学芸出版社)」の刊行記念に来て頂きました。田中氏によるパース作品は、略して『タナパー』と呼ばれ国内外で人気を博していますが、ガラスに描くのはなんと初めてとのこと。楽しみです!

通りに面した全面ガラスに白線を引き始めますが、何しろ外がまだ明るいので線を引きづらそう。大丈夫かな?とヤキモキしていると、そんな苦境をなんなくクリアしてゆく田中氏。さすがの、圧倒的な、パース力(りょく)・・・!
一本からスタートした「線」が少しずつ少しずつ増殖し、最終的には店1階の奥から見上げた店内が描かれるという、マトリョーシカ的な事態に。仕上げに、自身の経験(高校生の頃から南洋堂に来て下さっているとのこと)並びにスタッフにヒアリングした南洋堂の建物にまつわる小話(「改装前はここに階段があった」「スタッフもみがいたピロティ丸棒」「イタリアの風になびく女性の髪」など)や本の配置を書き足してくださる田中氏。なんだろう・・見てるだけなのに私たちも参加させてもらっているような、すごく楽しい気分!

「超建築パース」では田中氏オリジナルの26個の手法が紹介されていますが、今回はその中から、「むくらせる」「ふくらます」「ねじふせる」「すかす」「はぶく」の5つのアイテムが使用されました。というわけで、無事に完成した『タナパー』、その名も「図解・南洋堂!!」。「手描き」だからこそ現れる、魅力と迫力が沢山詰まった作品となりました。

超建築パース 遠近法を自在に操る26の手描き術

 
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