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書籍名: |
広島 復興の戦後史 廃墟からの「声」と都市
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著者名: |
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発行所: |
人文書院 |
判型: |
四六 |
ページ: |
380 |
価格(税込): | ¥ 4,950 | 価格(税別): | ¥ 4,500 |
発行年月: |
2020.04 |
商品コード: |
40924129 |
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廃墟からの「復興」が唱えられるとき、聞こえなくなる声がある。生き残った人々は、自らの暮らしを取り戻すため、立退きをともなう都市計画に抗い、行政に対し多数の陳情書をしたため、声をあげようとした。本書はこの陳情書に初めて光を当てた画期的研究である。戦後広島を、無数の声とさまざまな力線が交差する空間として描き出す渾身作。
「廃墟をどうにか手なづけようとする無数の試みが交錯し、ぶつかり合う場所に、歴史、社会、都市、そしてそこに生きる人びとの姿が立ち現れる。この街で、人びとが生きて住むために、苦難を訴え、ときにより良く暮らすための狡知を含みながら語った言葉が、今や失われた街や、戦後日本社会の路地裏へと、私たちを誘う。そして破壊されたこの街は、複数の声がぶつかり合うなかで、もう一度「広島」になり、今に至る。ならば、広島はいかに復興してきたのか。」(本書より)
■目次 ・序章 先行研究と本書の位置づけ 本書の対象と方法 本書の構成 ・第1章 廃墟と描線 都市復興のなかの境界画定 戦災復興土地区画整理事業の開始 異議申立ての声 陳情書の考察・七つの視点から 廃墟と描線 ・第2章 死者の都市 移動する墓碑の軌跡 死者と都市 復興事業と墓碑移転 誓願寺と川内村義勇隊 適正化される空間 都市の復興と死者 ・コラム1 働いた者の手 復興の空間経験
・第3章 顕在化する復興の境界線 一九五〇年代、都市の住宅復興 分岐する住まい 引き続く戦災の影響 立退きの延期を求める声 陳情書と都市 境界侵犯/画定の発話行為 ・第4章 禁じられた復興を生きる 広島平和記念公園 公園に住む人びと 記念空間の形成と立退き 原爆ドームを見上げる街 ・第5章 「不法占拠」という復興経験 一九七〇年・相生通り調査から 「相生通り」調査の同時代 個人史のなかの調査経験 「いえ」がつくる「まち」 「基町のおと」の言葉のゆくえ 調査から記録へ 調査経験の再定位 ・コラム2 波紋を呼び寄せる 「相生」から現代美術館へ ・終章 廃墟のなかの「声」を読みとく
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