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書籍名: 白い壁、デザイナードレス
近代建築のファッション化
著者名: マーク・ウィグリー 著、坂牛卓、邉見浩久、岩下暢男、天内大樹、岸佑、呉鴻逸 共訳
発行所: 鹿島出版会
判型: A5 ページ: 474
価格(税込):¥ 4,620価格(税別):¥ 4,200
発行年月: 2021.10 商品コード: 30604687
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   内容・概要   
これまで語ることが避けられてきたル・コルビュジエ建築の白の意味、そして、モダニズム建築はなぜ白いのかを解き明かす書、待望の邦訳。

私たちは従来、装飾批判の観点からモダニズムを理解してきた。ところがマーク・ウィグリーは、モダニズム成立の背景に「ファッション」を見出した! 彼の徹底的なリサーチと執拗な叙述は、近代建築誕生の背後にあった被覆とファッションをめぐる建築家たちの闘争と挑戦を鮮やかに描き出す。伝統的なモダニズム理解を全面的に塗り替える、真っ白な必読書である。 加藤耕一

「モダニズム建築のデザインは当時の服飾改革運動に影響されていることを明らかにするのである。つまり白とはファションにおける装飾を剥ぎ取った改革された服の建築的翻訳ということである。加えて、ファッションに強く影響を受けた建築家たちは数多くいたものの、その実態を否定的に捉える歴史家が、ファッション否定の歴史を編纂していったことをも示していくのである。なぜこんなことが、今まで明るみに出なかったのだろうか? それは白を語ることが避けられてきたからである」

白は十九世紀の装飾的な衣服を脱ぎ捨て、過去と断絶することを示すもの、という程度に理解するのでは不十分であると。白は脱皮した抜け殻を示すものではなく、新たな服としての意味を内包すると説くのである。その意味内容を解き明かすヒントは、建築家とファッションの密接な関係である。一般的にファッション史と建築史は独立した歴史として語られる。しかし双方は類似した様相を呈する。装飾的な服がココ・シャネルなどの近代のファッションデザイナーの手によって簡素で機能的なものに変化していく様は、近代建築誕生の様子と近しいのである。(まえがきより 坂牛卓)

■目次
・近代建築の読み替え 坂牛卓

・テイク1 裸の王様
 モダニティの外見、空間の衣服、人工器官の組み立て、「眼」以降の建築
・テイク2 流行警察
 血統書付きの番犬 クローゼット探偵
・テイク3 表面を傷つける
 近代の服を作る、建築家のドレス、フェミニンを叱りつける
・テイク4 建築に服を着せ直す
 線を緩める、ファッションポリスを捕まえる、面を統制する、テニスでもいかが?
・テイク5 アンチファッションというファッション
 アンチファッションドレスの建築、建築をタイプスーツに合わせる
 モードからモダン、そしてまた戻る

・テイク6 白はいい?をつく
 改革ファッション、白い塗装を塗る/白いコートを着せる/ファッションの純粋化
・テイク7 ディープスキン
 まばゆい色、錯乱する白、ミルクピッチャーの先へ
・テイク8 機械時代の壁紙
 白い個室を語る、ノマドを着飾る、ウインドウ・ショッピング
・テイク9 性を負わされて
 さんご色の指先、皮膚による苦悩
・テイク10 ホワイト・アウト
 色覚異常、流行遅れのスーツ、色付けされた歴史、自然化した白
 ヌードカラーのドレス、表面への回帰、結局


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