最近の日記

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渦巻
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適応
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難問
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南洋堂のお店での日々の出来事や、
本についてのあれこれなど、店員の声をお届けします。


  21/09/11 Saturday   1108   


 渦巻

何やら生き急いでいるとしか思えない近頃の自分
は、動きの緩急が激しいゆえにできる、現れては
消える渦潮のひとつひとつに巻き込まれないよう
慌てて飛び跳ねながら終わりなきステップを踏ん
でいる感じです。要は鳴門海峡にいる気分です。
皆様はいかがおすごしでしょうか。

渦巻きといえば、江戸。内藤昌氏の御言葉を借り
れば「この渦巻状の都市形態は、自然の地形をす
ぐれた土木技術をもってまことに巧妙に改造させ
たものであって、江戸以外にあまり類をみない」
とのこと。そうだったんですね。
ちょうど昨日、新橋有楽町辺りを通りかかってみ
ますと、もちろん江戸時代とは様相が違うので、
ここは砂州だったんだよなぁと浸ることもできず、
また埋め立てには南洋堂近くの神田山を切り崩し
て使ったようなので、足裏からゲニウスロキ的な
「気」を感じ取ることを期待して時折立ち止まっ
て集中したのですが、うまくいきませんでした。
元・神田山(今の御茶ノ水〜新御茶ノ水〜小川町
辺り?)を沢山歩いて修行を積もうと思います。


表紙 

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  21/08/21 Saturday   1107   


 自然とともに

グリーンランドの山頂で初めて降雨が観測された
とのことです。地球はますます荒ぶっています。
いかがお過ごしでしょうか。

まずは何から考えればいいでしょうか。
「自然と向き合う」なんて散々使われてきた言い
回しですが、実際のところ向き合い方もわからな
いまま消費してきただけなのかもしれません。
寧ろ、「向き合う」という考え方自体が間違って
いたのかもしれません。
そもそも近代化以前の日本人の自然への態度は、
「対峙」ではなく「共存」だったのです。
なんだか久々に、もののけ姫や千と千尋の神隠し
が見たくなってきました。

人間と自然との関係性や、自然が猛威を振るった
時にどのように対応してきたのか、起きないよう
にするためにはどうしたらよいのか、起きてしま
った時にはどうすればよいのか、そもそも現時点
で我々にとって「自然」ってなんなのか、などな
ど考える事が山積みですが、明らかにもう引き返
せないところにいますので皆で頑張りましょう。
そういうことなんで、最新ピックアップのテーマ
は「自然とともに(but How?)」



written by SN  


  21/08/03 Tuesday   1106   


 適応

毎年8月3日は猛暑で激晴れと相場が決まっており
ますが、いかがお過ごしでしょうか。まぁしかし
東京の最高気温がデス・ヴァレー(暑さに定評の
ある谷)の最低気温であることを思えば少しは気
分もマシになるってもんです。アリゾナもそこそ
こ暑いだろうなぁと調べてみたら43℃でした。
さすがです。

そこでアリゾナの砂漠に建つタリアセン・ウェス
トに思いをはせてみました。エアコンを諸刃の刃
と考えていたF.L.ライトは、非常に暑い地域では
頭上を徹底的に保護し、それ以外の部分はできる
限り風通しが良くなるように設計しました。なぜ
ならば、自然環境への人間の適応能力を理解して
いたからであります。エアコンの効いた場所と外
との気温差がさらに暑さを耐えがたく感じさせ、
そのエアコン自身は都市の気温を上げる理由の一
つであるという悪循環。コロナ対策で店内中の窓
を開けつつ、暑さ対策で冷房+扇風機を使うとい
う謎の環境に慣れてしまいましたが、ライトの言
うところの元来身体に備わっているはずの「人間
の適応能力」が失われていっているのではないか
と若干心配です。

ところでトップでお知らせしています通り、下記
の通り夏季のお休みを頂きます。ご不便をおかけ
いたしますが、何卒よろしくお願い致します。

休業期間  8/5(木) 〜 8/11(水)

(そののち晴れて、南洋堂スタッフ全員がfully-
vaccinated となります)


表紙 

written by SN  


  21/07/20 Tuesday   1105   


 難問

夏が一番好きですが、今年の夏は乗り越えられる
か心配です。暑いですね。
いかがお過ごしでしょうか。

「建築の難問」を読みました。建築について大変
勉強になりました。またなぜか、近頃話題にのぼ
るニュースの数々が頭に浮かびました。
私が前から考え続けていることもです。
率直な物言いに苦笑いしたり、ほんわかしたり、
ギクッとしたりと様々な思いに駆られました。
この本は、「難問」に答える内藤さんの言葉が、
読者にとっての「難問」に変化します。
つまりは難問リレーです。
図らずもバトンを渡された私は、自分なりの応答
(考える作業)をして、誰かにバトンを渡さなけ
ればなりません。
「難問」だけに大変そうですが楽しみです。
沢山の人に読んでほしいと思います。


表紙 

written by SN  


  21/07/03 Saturday   1104   


 イメージ

記憶とはもはや出来合いのバラバラな「イメージ」
の破片が層をなすゴミ溜め、と好きな作家が大昔
に言ったことをふと思い出し、特に無尽蔵のイメ
ージの氾濫のなかで生きる昨今におきましては、
健忘症は決して悪いことではないのだと気づいた
のです。大事なイメージだけを温存していけたら
と思います。いかがお過ごしでしょうか。

そういえば「都市のイメージ」の原著があったな、
と奥付を見てみると1979年の15刷のものでした。
初版は1960年なので19年で15回も増刷されたと
いうことです。当時のことですから学術書とはい
え恐らく部数も多かったことと思います(因みに
1960年代の「ワンダーウーマン」平均発行部数は
21万部)。日本で訳書が出たのは1968年ですが、
日本での刊行が「遅きに失したのではないか」と、
つまりはお待たせしすぎたかもしれませんと反省
する一文が訳者あとがきにありました。K.リンチ
による本書のユニークさが、刊行直後からいかに
世界各地でセンセーションを巻き起こしていたか
を物語るものですが、何より感嘆に値するのは、
倍の年数を経た現在でも都市・建築設計に必須の
基本図書として世界で読み継がれていることであ
ります。いつの時代もImageabilityというアイデ
アが様々な解釈のもとで形になり、人々の都市の
イメージを変えてきた(いく)のであります。


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