最近の日記

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南洋堂のお店での日々の出来事や、
本についてのあれこれなど、店員の声をお届けします。


  20/12/29 Tuesday   1094   


 2020年

どう考えても得たものより失ったものの方が多か
った今年は、悪い意味で白昼夢でも見ているよう
な、そんな一年でありました。そのせいでしょう
か、様々な努力をしたのですが兎にも角にも年末
の実感が湧かないまま、2020年の最終日を終えよ
うとしているところです。きっとお元気でお過ご
しのことと思います。

戦中や終戦直後の出版物を見ていると、そんな時
にこそむしろ活発になるらしい人間の知識欲とい
うものに感動を覚えるわけですが、知識を得るこ
とが危機に抵抗する本能的アクションなのだとし
たら、人間って素晴らしいですね。私が今年見つ
けた唯一の希望かもしれません。

そんなわけで、おかげ様で本年も新旧多くの良書
に出会うことが出来ました。本と、何度も何度も
足をお運び頂いた常連の皆様、棚を熱心に眺めて
は買っていく好奇心旺盛な多くの若い皆様、また
本を購入するばかりでなく知識をも与えてくれる
大学の先生方、そして近所や遠方から変わらずず
っとご注文を頂いている皆様に、心から感謝申し
上げます。今年も一年ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。



written by SN  


  20/12/19 Saturday   1093   


 内藤廣氏来店!

年末差し迫るとある日、閉店後の南洋堂を訪れた
のは内藤廣氏。全国各地からサイン本をご予約頂
いた皆様の為に超絶多忙の身であるにも関わらず、
わざわざお越しくださいました。大量に積まれた
「内藤廣設計図面集」を前に、すごい量だなぁ!
とひとしきり関心しつつ「やるか!」「一冊一冊
心を込めて!」とひとしきり気合いを入れ、サイ
ンに取り掛かりました。

膨大な量でありましたが休憩は一回のみ。乱入者
(内藤氏ファン)が現れたりしたのに、その途切
れ知らずの集中力、さすがです。その間にも秘書
の小田切さんが本書の裏話など沢山語ってくださ
いました。「表と裏を貼り合わせて作った特別な
用紙なんですよ(カバーについて)」「スケール
が大きい建築だとこのぐらい(の本のサイズが)
ないと駄目だったんです」などなど・・。その途
切れ知らずの気遣い、誠に恐れ入ります。ちなみ
に受取り係であった私などは、流れが掴めず時折
サインを停滞させてしまいました。「こんなに売
れるんだったらもう、NAITO廣じゃなくてNAN
YODO廣になってくれないかなぁ」などと不埒な
ことばかり考えていたからです。本当にごめんな
さい。

最後は、立ち止まらない人がいないと界隈で話題
の(ほんとに老若男女皆様見てらっしゃいます)
巨大図面を展示中のガラスにも記念サインを頂き
ました。

内藤さん、内藤事務所の小田切さんと佐々木さん、
そして本書編集者であるオーム社の三井さん、こ
のこだわり抜いた素晴らしい本を世に出してくだ
さり、また当店での様々な販売促進にご協力頂き
ありがとうございました!



画像1 画像1 表紙 

written by SN  


  20/12/12 Saturday   1092   


 手

今年最後の勝負どころである来週が終わるまでは
年末気分が御預け状態の南洋堂ではありますが、
大変幸せなことです。いかがお過ごしでしょうか。

昨今では字を書く行為さえも前ほど日常ではなく
なってしまいましたが、となると余計に手書きの
ものに温かさを感じますよね。手は「第二の脳」
と言われており、手・指をコントロールするのに
大脳の約3分の1もの領域が使われているらしいで
す。脳における手のVIP感すごいですね。また、
人間の動作や心持のすべては脳からの命令だとい
うイメージを持ってしまいがちですが、実は逆も
然りで、身体の動きが脳を変形させるそうなので
す。人体の神秘すごいですね。だから手指を動か
しに動かせば、脳が覚醒し超人になれるかもしれ
ないです。なりたいなぁー超人。しかしながら、
好みの手の使い道といったらタイピングぐらいな
自分は非超人人生が既に大決定しておりますので
ぜひ皆様に頑張って頂きたく思います。

そんなこんなで、頭と手の関係性を理解した上で
建築家の手描きスケッチや図面を眺めていくと、
描いた時期・環境などによって変化があったり、
特有の癖があったりで、またご本人の思考と表現
の相関性に思いを巡らせたりも出来、けっこう楽
しいです(ちなみに最新ピックアップは『建築家
のドローイング』)。



表紙 

written by SN  


  20/11/21 Saturday   1091   


 幻視

緩急自在な毎日の折、ジャメヴ(未視)よりデジ
ャヴ(既視)に襲われることが近頃多いので少し
考えてみたところ、それは前世や予知夢の現実化
とかパラレルワールドとかいうより、単純に、自
身もしくは先祖が過去に似通った感覚や感情を持
ったことがあるという、どちらかといえば皮膚感
覚の記憶ではないかと思いました。この結果を受
け、脳神経細胞ニューロンがぶっ壊れているんじ
ゃないかと噂される(ほど記憶力皆無な)私とし
ましては、脳内の記憶が全てではないと分かって
ほっと一安心すると同時につまりは長生きし多彩
な経験をすればするほど、そのうえで感性が研ぎ
澄まされるほどデジャヴが訪れるという今後起こ
りうる展開に、いささかうんざりしているところ
であります。いかがお過ごしでしょうか。

ところで「幻視者」と呼ばれた建築家がいました
ね。クロード・ニコラ・ルドゥーやジャン・ジャ
ック・ルクーらです。彼らのドローイングは当時
の人からすると「幻を見ている」ような常軌を逸
したものに映っていたようですが、現在では近代
建築の先駆者などと言われています。つまりそれ
は幻視ではなくれっきとした未来視だったのです。


表紙 

written by SN  


  20/11/06 Friday   1090   


 会話

キメハラ(鬼滅の刃ハラスメント)に悩まされて
いる近頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。

このところ新旧の様々なスポットへ出かける機会
があり実感するのは、建築は使う人(楽しそうに
していると尚よし)がいて初めて輝くものだとい
うことです。※新しいものでは立川グリーンスプ
リングスが良かったです、縦ではなく横に伸びて
いる感じが。
その昔、「思想は感情と分離されると豊かなもの
ではなくなる」という真理に辿り着いた人がいま
した。つまりは、心に豊かさを持ち合わせてこそ
豊かな創作が可能というわけであります。そして
建築だけでなく何でもそうだと思いますが、作り
手の意識(思想)がどこに向いているか、受け手
は敏感に感じ取ることが出来ますので、その応答
が自然と行動に表れます。設計者同士は空間を通
して対話するなどと言われていますが、設計者と
ユーザーもまた、気づかぬうちに空間・時間を超
えた会話をしているのです。

というわけでこちらの新刊。「クロノデザイン」
という言葉をきっかけとして、これからの建築・
都市・土木を皆で考えようというもの。ギリシャ
神話の時間の神・クロノスから名付けたらしいで
すが、本書でされているのは無意味な言葉の意味
付けではなく、「時間」「デザイン」「未来」に
ついての前向きな議論であります。


表紙 

written by SN  



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