「ひとつのアイデアが、何かのきっかけで次の言葉に繋がり、その言葉がまた別の形を生みだして。」と建築と言葉の相互作用に思いを馳せる、注目の建築家、藤本壮介初の論集。写真・図版も多数掲載。
■目次 1 プリミティブ・フューチャー/NETWORK BY WALK/家であり、同時に都市である/部分と部分との関係性による新しい秩序/森の中に開かれた「弱い建築」/「曖昧な領域としての建築」の試み/部分の建築/曖昧さの住宅 住むための地形/「あいだ」を顕在化する/ひとつの形・いくつものかかわり/居場所、距離感/ひとつの空間であると同時にたくさんの場所であること/「ふくらむ」ような増築の方法/部分と全体/人がすむための場所を再定義する/Space of no Intention/離れていること、繋がっていること、その間の無数の階調/可能性の地形/新しい成り立ち/新しい座標系/揺らぎを作り出すこと 開いた系、空間の原型/もっとも精密なものが最も曖昧であり、最も秩序立っているものが最も乱雑であるということ/関係性の庭・ジャングルの幾何学/東京に建つ東京のような建築/内部と外部の間のあいまいな場所/家と街と自然が分かれる以前の何ものかへと遡っていくということ/未分化ということ/ひとつの素材、ひとつの方法/場のみによってつくられる建築/人間が住む場所の総体としての建築/生態系のような成り立ち
2 ものと光が分かれる以前の場所/イサム・ノグチという時間/絶対的な他者としての建築/永遠と日常を繋ぐもの/開かれた完璧さ/ルイス・カーン/東京の桜/「曖昧さの建築」をめざして/空間・秩序・弱さと建築/新しい「成り立ち」をつくり出したい/言葉と建築のあいだ
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