パスカルの強迫観念、フロイトの恐怖症、ル・コルビュジエの「えも言われぬ空間」、ベンヤミンの一方通行路、ドゥルーズの「襞」、リベスキンドのヴォイド、そして他領域と交錯する現代建築家たち・・・。近代の成立とともに孕まれた症候群が折れ曲がり、褶曲して、最先端の建築、アート、サイバー空間に再浮上する。こうした「歪曲」に現代の不安の根源をさし示す野心的な空間論。
■目次 ・第I部 空間恐怖/広場恐怖症/無限を枠に入れる/通路の空間/行き止まりの街路/空間の爆発/メトロポリスのモンタージュ/現場はここだ ・第II部 ホーム・アローン/フル・ハウス/ロスト・イン・スペース/ディープ・スペース 抑圧された記憶/ターミナル・トランスファー/アンゲルス・ノヴス/バロックを越えて/「デス・キューブK」/スキン・アンド・ボーンズ/エンプティ・スペースに建てる/惑星、彗星、そしてダイノサウルス ・訳者あとがき ・人名・用語解説 ・原註 ・索引
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