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書籍名: |
建築家の読書塾
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著者名: |
難波和彦 編 |
発行所: |
みすず書房 |
判型: |
四六 |
ページ: |
319 |
価格(税込): | ¥ 4,400 | 価格(税別): | ¥ 4,000 |
発行年月: |
2016.01 |
商品コード: |
62207959 |
出荷までの日数: | 1〜2週間以内に発送 |
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「モダニズムの建築・都市理論は、いまや現実と乖離し説得力を失っている状況にある。〔…〕近代建築への〈異議申し立て〉としてあらわれたポストモダニズムは、たしかにモダニズム理論の弱点を衝いた面もあったが、その建築的な表現は一時的な流行として消費されてしまった。逆にポストモダニズムの表現上の空転は、現代がいまだに〈近代化=モダニゼーション〉の影響下にあることの逆証明のように思われる」 「ぼくたちは現在においても〈近代化=モダニゼーション〉の潮流から逃れることはできない。問題はモダニズムの建築・都市理論が、あまりにも純粋で抽象的すぎた点にあるのではないか」
難波和彦が東大退官後の2010年、研究室OBを中心に始まった読書会の記録。「日常性」「複雑性」「具体性」「歴史性」「無名性」「無意識」をキーワードに掲げつつ、全編担当者による問題提起的レビューと編者解説というゼミ形式で「ひとりで読むにはややヘヴィで、メンバー相互で突っ込んだ議論をしてみたい」12の書を読みとく。建築家からユーザーの立場へ、アートからデザインへ。「モダニズム運動の陰で捨象された〈近代〉をとらえる精細でオルタナティヴな視点の探索」の試み。巻末に「難波研究室必読書30冊」を付す。
■目次 はじめに ガイドマップにかえて 難波和彦 I 日常性の美学 ミシェル・ド・セルトー『日常的実践のポイエティーク』を読む 「建築の物語」西島光輔+栃内秋彦 「技術の起源へむかって」難波和彦 レム・コールハース『S, M, L, XL+』を読む 「〈+20年〉の推測から確信へ」小林恵吾 「プログラム‐調査‐理論化‐デザインの連鎖」難波和彦 エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起原』を読む 「〈崇高〉が現代にもたらすもの」遠藤政樹+佐々木崇 「美学の深度」難波和彦
II 無意識の構造 多木浩二『生きられた家』を読む 「正しい誤読法」服部一晃 「機能主義2.0」難波和彦 バーナード・ルドフスキー『驚異の工匠たち』を読む 「ヴァナキュラーから建築を考える」岩元真明+川島範久 「自然と作為のデザイン論」難波和彦 J・J・ギブソン『生態学的視覚論』を読む 「知覚の多様性と対立性」岡崎啓祐+光嶋裕介 「生態学的建築論をめざして」難波和彦
III 自生的秩序と計画 ジェイン・ジェイコブズ『アメリカ大都市の死と生』を読む 「大都市のゴッドマザー」岩元真明 「自生的デザインの可能性」難波和彦 マンフレッド・タフーリ『球と迷宮』を読む 「仕掛けられた難解な計画=企画をどう読みとくか」龍光寺眞人 「抑圧されたモダニズムの回帰」難波和彦 I・プリゴジン、I・スタンジェール『混沌からの秩序』を読む 「ノイジーな計画学」中川純+田中渉 「決定論的カオスの教え」難波和彦
IV 歴史の底流 磯崎新『建築における「日本的なもの」』を読む 「建築における〈国家的なもの〉のゆくえ」千種成顕+梅岡恒治 「〈日本的なもの〉のデ・コンストラクション」難波和彦 ヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論』を読む 「〈鉄骨〉と〈室内〉の弁証法」岩元真明 「歴史の効用」難波和彦 アンドレ・ルロワ=グーラン『身ぶりと言葉』を読む 「欠乏から生まれる新しいリズム」杉村浩一郎+佐藤大介 「建築の原型へ」難波和彦
・付録 難波研究室必読書30冊
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