構造家・木村俊彦は、戦後日本の代表的な建築の設計と監理活動に参画し、一貫して構造設計を主軸に建築活動を続けてきた。本書は、前川・横山事務所時代から現在に至る木村俊彦の作品群、および構造設計活動の詳細について、木村俊彦の個性と独自の哲学によって貫かれた構造計画論の全体像とそれを構成する各論をまとめたものである。本書はいわゆる作品集ではない。個々に創り上げてきた作品を、構造に関するキーワードで強引に分類し、それに解説をつけることで、構造設計とは何か、について今の時代の「解」を見つけ出すことを目的としている。巻末に作品データを掲載。
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