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書籍名: |
茶室学講義 日本の極小空間の謎
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著者名: |
藤森照信 |
発行所: |
KADOKAWA |
判型: |
文庫 |
ページ: |
348 |
価格(税込): | ¥ 1,276 | 価格(税別): | ¥ 1,160 |
発行年月: |
2019.11 |
商品コード: |
04400519 |
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二畳という極小の建築に、利休はすべてを封じこめた。 利休の「待庵」は二畳に土壁と炉のある、建築の極小単位だった。茶室の起源から建築家による現代の茶室までを辿り、自らも茶室を手がけ、藤森流茶室論を語る。最終章に磯崎新との茶室談義を収録。 ■目次 ・第一章 茶室に目覚めたわけ 私と茶室/アフタヌーンティーの初体験 コーヒーはトルコ風、煙草はエジプト風 中国茶との出合い/台湾茶紀行/骨董としての茶葉 中国における茶室/台湾の茶文化 日本の茶室の不幸/茶室観を変えた二つの茶室 ・第二章 日本の茶室のはじまり 婆娑羅と闘茶/日本の住まいの歴史 日本最初の茶室とは/闘茶の果たした功績 闘茶から殿中の茶へ/部屋と床の間の誕生 殿中の茶が営まれた空間/建築と茶のピークの時代 信長の茶と秀吉の茶 ・第三章 利休の茶室 わびとしての茶の湯/珠光の茶室、紹鴎の茶室 躙口の起源/「市中の山居」の出現 千利休の登場/信長の名物狩り/信長と利休 待庵の誕生/待庵の建築構造/利休の囲い ブリコラージュという方法/草庵茶室最後の謎 利休と秀吉/一休の悟りにはじまる 一休と森侍女/上座部の茶の完成 ・第四章 利休の後 利休没後の茶室/利休後の四人 江戸期における茶室の没落 極小が揺るがす日本建築史/数寄屋造の誕生 煎茶の茶室/煎茶席の作り ・第五章 建築家の茶室 ヨーロッパから来た建築家と日本の伝統 辰野金吾と伊東忠太/利休このかた、初の茶室論 武田五一とアールヌーヴォーの出合い/後継者、藤井厚二 欧米での脱歴史主義(バウハウスとデ・スティル) 堀口捨己の登場/二つ目の茶室論の誕生 現代の茶室、紫烟荘/生活構成の芸術としての茶 岡田邸と御幸の間/茶室の閉鎖性と数寄屋造の開放性 ・第六章 戦後の茶室と極小空間 茶室に近寄らなかった堀口以降の世代 村野藤吾と白井晟一の反時代性 ポストモダンの誕生/藤森流茶室論 ・第七章 茶室談義・磯崎新に聞く だから、茶室はやめられない ジョンとヨーコの幻の和室/日本の文化を伝達する 遠州の「隅掛け」/ヤニっぽいものはやるな 丹下健三と岡本太郎/フォリーと草庵 孤庵の写しを作る/衣服に一番近い建築
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