江戸東京博物館での「東京エコシティ」展開催に合わせて刊行された書。本書では、まず徳川家康の江戸入府から現在まで、400年の間に繰り広げられてきた「水の都市」の誕生、発展、衰退、再生の歴史的ドラマを、5つの時代に分けながら解説する。次に、「水の都市」江戸東京の特徴を、独特の地形・立地のあり方から、エコロジーの視点で見た都市の姿、産業経済、文化・遊びまで様々な側面から論じ、これまで存在してきた江戸・東京に固有の、自然と共生する多彩な水辺空間のあり方を描きながら、現在を考え、今後を展望する。浮世絵師による江戸の風景や古地図、写真やデータ資料など、膨大な資料図版を掲載。頁は波型に裁断され、装丁にも水のイメージが活かされている。 ■目次 ・「水の都市」東京の復権へ ・第一部 水の都市・東京の400年 湿原から寛永の江戸へ/100万都市江戸/近代都市東京の発展/高度経済成長を迎える東京/近現在の東京 ・第二部 東京エコシティを読み解く7つのテーマ 地層の成り立ち/都市の形成/河川整備と洪水/自然のエコロジー/暮らしのエコロジー/水際のデザイン/新たなる水の都市へのコンセプト
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