雑誌「建築」1973年1月号から12月号までに、「日本の中世主義」という題で掲載した論文。ただし、第二章の「囲い地について」「囲壁の内側」は、現代詩手1974年9月号に掲載したもの。
■目次 第一章 「所謂今度の事」をめぐって/叛逆者/大正元年のCOCA COLA/三田の丘の上/小さいものから/高松雅雄のラスキン/新しい心斎橋と日本橋/りうりうと仕上がったのでお芽出度い/河のなかの「江戸の唄」/妻木頼黄という建築家/「陸の東京」への咆哮/水上のシャン・ゼリゼ/荷風の中世主義/日和下駄に蝙蝠傘/裏町と横道を行こう/軽蔑なしに羨しい/細長い「囲い地」/コバルトの空の下の虞美人草/水上都市の構想/「メイゾン鴻の巣」/芝の上に居る/復元街区/小屋談義/「物いひ」/四ニ年組/山崎静太郎の構造の主体性の主張/反論/レアリテとヴェリテ ・第二章 「囲い地」について/囲壁の内側/都市改造の根本義/バラック/相互都市の建築美/賀川豊彦の学会での講演/ギルドとサンジカ/「都市」としてのハワードの発明/「ガーデン・シチーに就て」/樹木をよける道/コテージ/内部のふくらみ/日本のカントリーハウス/ヴォーリズと近江八幡/モリスと云ふい先生/ある提案 ・第三章 「様式の上にあれ」/考え方の変化/未来への遁走/現在/神の臨在/量塊・表面・平面/陰影/北への視界/ストックホルムの石/バルセロナで/雪の中に立つ/部分から全体へ/手と機械/私のロマネスク/あとがき
|
|