平等院、銀閣寺、平安神宮、桂離宮、京都御所、奈良市街、正倉院宝庫、角屋の障子など、伝統的な建築を二川幸夫の眼でとらえた写像を、伊藤ていじという歴史家の現実意識をもった解釈で論述する。
■目次 ・序の章
・日本人たちは 風土と歴史のなかから なにを選び出してきたか ・無限を限定することから建築は始まった ・空間は 自由な方向にむかって連続してゆく ・小さな宇宙は さまざまの可能性と解釈を 期待していた ・柱の発見は 建築空間の秩序を 組織化した ・内部からアプローチされた空間は 独自な世界を深めていった ・支えるものは 同時に 立面のリズムである ・屋根がつくりだす光と影は 天と地をつないでいる
・終章
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