|
書籍名: |
建築のエロティシズム 世紀転換期ヴィーンにおける装飾の運命
|
著者名: |
田中純 |
発行所: |
平凡社 |
判型: |
新書 |
ページ: |
201 |
価格(税込): | ¥ 858 | 価格(税別): | ¥ 780 |
発行年月: |
2011.10 |
商品コード: |
58285611 |
|
|
19世紀末から20世紀初頭のヴィーンを舞台に、装飾が担った意味の分析から、建築のエロティシズムを考察。ロース、フロイト、カフカ、ヴィトゲンシュタイン等、文学・芸術・思想が織りなす論理にこそ建築の官能性は宿る。 ■目次 ・はじめに ・第1章 オーストリアの終焉 聖なる春のヴィーン 価値真空の装飾/様式の問題/技術との対決/反撃する建築家/眼の停止点/旧世界の墓碑のために ・第2章 建築家のダンディズム アドルフ・ロース ダンディの法/婦人服のモード/カルマの館/モードの終わり? ・第3章 反フェミニストの遺書 オットー・ヴァイニンガー 「性と性格」/セックスしかない女、セックスを超越した男/女は存在しない/女としてのユダヤ人/ロースとヴァイニンガー ・第4章 装飾と犯罪 アドルフ・ロース2 ダンディによるオタク批判/装飾と性衝動/ダンディとしてのわれわれ/ロース・ハウスのスキャンダル/装飾の犯罪学/カフカにおける「装飾と犯罪」 ・第5章 装飾としてのペニス ジークムント・フロイト フェティシズムの構造/装飾と去勢/超自我の生成/倒錯者の戦略 ・第6章 両性具有の夢 アドルフ・ロース3 女性的な剰余空間/被膜の原理と写真嫌い/文字の去勢/破壊する建築家 ・第7章 恐るべき子供たち1 オスカー・ココシュカ アルマとの恋愛体験/フェティッシュとピグマリオン/人形愛という狂気/皮剥ぎと女の欲望 ・第8章 恐るべき子供たち2 ルードヴィッヒ・ヴィトゲンシュタイン ヴィトゲンシュタインの建築/扉と窓の明晰化/独身者と花嫁/法と倫理のエロティシズム ・おわりに ガラスのペニス/装飾の運命 ・あとがき
|
|
|
|
|