日本の風土と美意識と技術を集積した建築。寺・神社・塔・茶室・揚屋など、永い歳月を経ながらも、なお確とした存在感を誇る建築物について、その魅力と歴史を各界の識者が綴る。司馬遼太郎・井上靖・今東光・和辻哲郎・岡倉天心・岡本太郎らの名文を収録。(1987年刊の「古美術読本 建築」(淡交社)に若干の修正を加えて文庫化したものです。) ■目次 ・世界の襞 大庭みな子 ・日本建築の曲線的意匠・序説 谷口吉郎 ・建築について 矢内原伊作 ・日本の古塔 北川桃雄 ・塔について 堂本印象 ・五重塔 司馬遼太郎 ・塔・桜・山上の伽藍 井上靖 ・金色の御堂 今東光 ・幻の金閣寺 須田国太郎 ・松琴亭とその周辺 和辻哲郎 ・建築としての茶室 藤島亥治郎 ・利休の建築 堀口捨己 ・茶室 岡倉天心 ・遼廓亭 清水一 ・情緒的な室内装飾−角屋雑観− 明石染人 ・建築と絵画 岡本太郎 ・用語解説 ・執筆者紹介 ・建築と出会う旅
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