小屋は人が生きる営みの基本にかかわってくる。命を守る小屋、精神を入れる小屋、働く小屋には、文化の法を超えて収斂されるユニヴァーサルなデザインと機能が見える。その一方で、立地、気象条件、利用可能な素材が小屋に固有のかたちを付与してきた。天と地のあいだに狭まれた有限の世界で、小屋に注がれる力は無限の広がりを見せている。国内外の小屋を様々な角度から捉え、豊富な写真・図版が満載の読み応え、見応えのある一冊。対談「小屋を語る」中村好文×塚本由晴×鈴木明。バーナード・ショウの執筆小屋、佐伯祐三のアトリエ、レーモンド・ローウィの宇宙カプセル、唐十郎の「紅テント」など創作を促す小屋など。
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