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書籍名: |
建築の聖なるもの 宗教と近代建築の精神史
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著者名: |
土居義岳 |
発行所: |
東京大学出版会 |
判型: |
四六 |
ページ: |
400 |
価格(税込): | ¥ 4,180 | 価格(税別): | ¥ 3,800 |
発行年月: |
2020.02 |
商品コード: |
13061139 |
出荷までの日数: | 1〜2週間以内に発送 |
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19世紀末から20世紀にかけて、宗教学から生まれた「聖なるもの」という概念が、建築の意味をどう変容させたのか。フランス革命に端を発する、国家による空間管理、歴史的建造物、文化財学の展開から、20世紀初頭の聖芸術運動や先進国首都の都市計画まで、建築の近代を根底から問い直す。
■目次 はじめに パリのノートル・ダム
I 聖と俗の長い葛藤 1. 宗教と世俗の逆転 教会財産から国有財産へ 2. 行政に管理される宗教建築 19世紀教会の公共サービス施設化 3. 近代概念としてのカテドラル 王家菩提所サン=ドニの空間的意味の多層化 4. 挫折するモニュメント カトリック教会と世俗的共和国との空間をめぐる闘い 5. 教会建設の社会体制 合理主義の揺籃としての19世紀パリの教会建築 6. 教会施設を所有するということ 1905年の政教分離法による「聖なるもの」の自立
II 「聖なるもの」の形成 7. 発見された根源としての「聖なるもの」 近代における建築起源論 8. 「聖なるもの」による建築の再定義 20世紀建築のひそやかな水脈 9. 運動としての「聖芸術」の誕生と展開
III モニュメントと近代精神の共振 10. 教会建築の現代化 20世紀パリにおけるカトリック教会造営運動 11. 帝国的なものとしてのオベリスク 近代における復活をめぐって 12. 生者と死者を媒介する 帝国理念における「聖なるもの」と都市計画 13. 「聖なるもの」を目指して 前衛思想における世界創生理念 14. 歴史からの脱出 近代なるものと建築史学
・おわりに ロンシャンのノートル・ダム・デュ・オ礼拝堂
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