本書はル・コルビュジエの作品が生まれた当時の、まさに激動の時代について幅広く論じている。そうすることでル・コルビュジエが新しい哲学やアヴァンギャルド、社会や政治の動き、テクノロジーの発展といったことを自らの文脈にとりこみ、みごとに統合させていった過程を明らかにする。著者、アレグザンダー・ツォニスは、デルフト工科大の教授で、「ル・コルビュジエ・アーカイヴス」の出版にもたずさわっている。図版も多数掲載。 ■目次 ・序 「すべては建築である」 ・01 「観察すること、それは発見し発明することだ」 ・02 「新時代の道具を鍛造する」 ・03 「宮殿」「シー・スクレーパー」「ウェルギリウスの夢」 ・04 「過ちと新時代の幕開けのはざまで」 ・05 「小屋」、「ボトル棚」、「客船」 ・06 「風景の音響学」「光の大砲」 ・07 「石のドラマ」 ・08 「デカルトの構造体」 ・エピローグ 「すべては海に還る」
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