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書籍名: |
聞き書き 伝統建築の家 造る 住む 直す 職人の技
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著者名: |
原田紀子 |
発行所: |
農文協 |
判型: |
四六 |
ページ: |
274 |
価格(税込): | ¥ 2,640 | 価格(税別): | ¥ 2,400 |
発行年月: |
2019.04 |
商品コード: |
54018174 |
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土搗きをし、礎石を置き、その上に柱を立て、木舞をかき壁土を塗る茅葺きの日本の伝統的な木の家。法隆寺棟梁の西岡常一氏が「300年は持つ」と語ったその伝統工法の家がどんどん失われている。建築基準法からその工法が除外されているため、新たに伝統工法の木の家を造ることはできないからだ。そうした中、伝統工法にこだわり、300年たって傾いた建物を直す大工、顔が映るくらい漆喰壁を磨く左官、石の重心を知り積み上げる石工、古民家を解体して再生する職人など、奇跡とも言える技を持つ人びとからの貴重な聞き書き。
■目次 第1章 伝統工法で家を造る 伝統工法にこだわる 昔の家を移築して技を学ぶ 石の重心を知り積み上げる 土壁の小舞は百年たっても大丈夫 風雨に強い白壁で仕上げる 棟のゆがみを見つけるのが大事 人間の感覚だけでできていくのが茅葺き屋根 家を曳くだけではない曳き屋の仕事 古民家を解体して再生する 自分の思うままに伝統建築を建てたい
第2章 伝統工法の素材をつくる 山に木を残す持続型森林経営 林業で馬の価値を高める 山から馬で材木を曳き出す 土佐漆喰は石灰岩を石炭と塩で焼く 国産漆を採取する 漆を植え、採り、塗る 快適な畳は藺草の栽培から 湧き水と雪がつくる上質な障子紙
第3章 伝統工法の家に住む 茅屋根を自分で補修 榧(ルビ:かや)の柱を生蝋(ルビ:きろう)で毎年磨く 世界遺産の五箇山に住む 原発事故を機に長屋門で暮らす 雪国で茅葺き屋根の家を守る 原発事故に遭遇した先祖代々の家
第4章 伝統工法の家を手入れする 表具には紙も糊も十年かける 襖は何回も紙を貼って仕上げる なめらかに動く建具で快適に 黒ずんだ材を洗って元の美しさに戻す 漆は器だけではなく建物にも塗る 古い家にふさわしい畳をつくる 白蟻に喰われた材を新しくする 水の流れを知り雨漏りを防ぐ 昔の家でも便利に電化
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