2007年9月15日〜10月21日に神奈川県立近代美術館で行われた展覧会のカタログ。アントニン・レーモンドとノエミ・ペルネッサン・レーモンド夫妻の40年以上にわたる日本文化とのおどろくべき出会い、そしてふたつの日本滞在にはさまれたアメリカ東部での活動は、それぞれの土地固有の特徴や材料、生活条件に基づきながら、きわめて創造的なヨーロッパ、アメリカ、東洋の「綜合」を実現している。また、レーモンド夫妻による建築・家具・テキスタイルなどのデザインは、日本の美的伝統に対する、新しい眼差しと理解の可能性を指し示した。
■目次 ・レーモンドのもたらしたもの 鈴木博之 ・A・レーモンドのモダニズム その設計作法 三沢浩
・序 ・SECTION 1 日本との出逢い 1888-1923 ・SECTION 2 新たな機会 1923-31 ・SECTION 3 共通の基盤 1931-38 ・SECTION 4 ニューホープの実験 1938-49 ・SECTION 5 日本への帰還 1949-55 ・SECTION 6 綜合 1955-73 ・エピローグ
・レーモンドと日本 松隈洋 ・交差する眼差し−戦前期のレーモンドについての断章 太田泰人
・略歴、主要作品年譜 ・参考文献
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