ル・コルビュジエが、ボザールの学生たちからの依頼に応え行った講演の記録。建築家としての戦いの軌跡、そして彼が信じ、彼を突き動かし続けた「建築の力」をル・コルビュジエ自身の言葉で語っている。原著が出版された1943年、56歳のル・コルビュジエは一つの節目を迎えていた。すでに新しい建築の「世界的権威」としての地位はゆるぎなかったが、ナチ占領下のフランスにあって、実作を作る機会は限られていた。本書は、自身にとって「空白の時代」にまとめられた、きわめて貴重な記録である。 ■目次 ・序/デボラ・ガンズ ・今日の言葉 ・建築学校の学生たちに向けて ・混乱 ・住居の建設 ・建築 ・研究のアトリエ ・訳者あとがき/岸田省吾・櫻木直美
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