多木浩二が1968年から1979年に撮影した個人住宅17軒、124点の写真を収録。被写体の建築家は、篠原一男、坂本一成、伊東豊雄、白澤宏規。写真は、それぞれの建築家が生前の多木から預かったというフィルムおよびプリントを複写したもの。編者が、本書刊行までにみつけた多木の建築写真は12,000コマを数え、収録写真の半数以上が撮影から50年前後のときを経て、本書において初めて発表される。
被写体の竣工年順に並べられた写真、建築作品の基本情報、図面に多木の撮影地点をプロットした資料を収録。さらに2本のテキスト(多木が篠山紀信写真集『家 Meaning of the House』に寄せた19編のエッセイのひとつ「家のことば」と、文化人類学者・今福龍太の書き下ろし「家々は海深く消え去りぬ 多木浩二の『反-建築写真』」)も収録。
■目次 ・はじめに ・多木浩二の文章 「家のことば」 ・多木浩二の写真 花山南の家 1968, 鈴庄さんの家 1968 未完の家 1970, 篠さんの家 1970 直方体の森 1971, 同相の谷 1971 海の階段 1971, 久ヶ原の住宅 1972 成城の住宅 1973, 谷川さんの住宅 1974 上原通りの住宅 1976, 代田の町家 1976 中野本町の家 1976, 花山第3の住宅 1977 愛鷹裾野の住宅 1977, 上原曲か?り道の住宅 1978 銀舎(多木自邸)1979
・今福龍太の文章 「家々は海深く消え去りぬ 多木浩二の『反-建築写真』」
・付録 被写体のデータ、図面と撮影地点
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