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書籍名: |
建築の遺伝子
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著者名: |
鈴木博之 |
発行所: |
王国社 |
判型: |
四六 |
ページ: |
219 |
価格(税込): | ¥ 2,090 | 価格(税別): | ¥ 1,900 |
発行年月: |
2007.07 |
商品コード: |
86073036 |
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「近代化は西欧化であると同時にナショナル・アイデンティティの確認のプロセスでもあった」と説く筆者が、片山東熊、岡田信一郎、松田軍平、藤井厚二、大江宏、小坂秀雄ほか、時代を創った建築家たちの生き方、設計思想、人脈、社会状況など、当時の雰囲気を醸し出しながら丹念に読み解く。歴史のおもしろさに触れながら、建築の保存と都市の再生のあり方に思い巡らすことができる。 ■目次 ・内匠寮の人と建築 新たな伝統の創出という課題/幕末から明治へ連続性のある仕事/多様で質の高い皇室のデザイン ・三井本館から日本橋三井タワーへ 三井の生まれた場所 江戸時代の駿河町/三井組ハウスと為替バンク三井組/横河民輔による旧三井本館/関東大震災後の決断/壮麗・品位・簡素の三井本館建設へ/都市の資産形成へ/高度経済成長期における建築の破壊/新しい試みの方向/日本橋三井タワーの建設/ヒストリカルウォール ・明治生命館という建築 丸の内の開発/三菱二号館から明治生命館へ/明治生命館のすがた ・邸宅建築からの出発 松田軍平という建築家 産声をあげたばかりの松田建築事務所を平田重雄が訪れる/コーネル大学で学ぶ、ヨーロッパかアメリカかニューヨークでの建築修業/アメリカ流スパニッシュ様式の洗礼/日本でのスパニッシュ様式/様式建築を高度に咀嚼した時期/明治初期の日本と外国の建築コネクション/民間建築でのアメリカン・コネクションの優勢/豪壮で優美な伊豆・三井高修別邸/建築家としての運命的な出会い、久留米・石橋徳次郎邸/スパニッシュ様式に傾倒した松田軍平/麻布・石橋正二郎邸、モダーンへの転換/多様な様式が花開いた近代建築前夜/歴史の厚みをもつ設計組織へ ・数寄者とパトロン・棟梁と建築家 文化的アイデンティティのなかの「和魂洋才」/「政治的人間」としての山県有朋/無隣庵庭園と琵琶湖疎水/道具比べの茶事から作庭へ向かう/東山を借景とした自然主義的な築庭/日清戦争の勝利と和風衝動/本物の水をとり入れた庭の楽しみ/植治の庭が出発した京都の土壌/パトロンの文化を表現する数奇屋棟梁/渋沢栄一に贈られた誠之堂と晩香廬 ・三渓園と原富太郎 出自の風景/建物を移す/大トウ製糸所の買収/三渓園の形成/三渓園の完成へ ・どこかに艶消しでソフトな 武田・田辺・藤井の世代 建築家の時代の区分/日本の建築家の変化/武田・田辺・藤井たちの世代/関西の土地柄/ゆるやかな過渡期 ・大江流、独自の境地を拓く作風 和洋に立脚した建築を意識する/見えざる父の影の下で/デザインの潔さはどこからきたか/日本建築の正統を継承するために/近代建築家による和風建築の到達点 ・東京郵政局の建築 小坂秀雄の信念 日本的「ドミノ」か/昭和三〇年代の小坂秀雄/外務省とホテルオークラ/小坂秀雄と丹下健三/主体的モダニズムの表現
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