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書籍名: |
パッシブハウスはゼロエネルギー住宅 竪穴住居に学ぶ住宅の未来
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著者名: |
野沢正光 |
発行所: |
農文協 |
判型: |
B5変 |
ページ: |
158 |
価格(税込): | ¥ 2,934 | 価格(税別): | ¥ 2,667 |
発行年月: |
2009.02 |
商品コード: |
54005004 |
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地球温暖化を前にして私たちの住まいのあり方、暮らし方が問われているなかで今、注目されているのがパッシブハウスである。パッシブハウスとは太陽熱・地熱・風・バイオマスなどの自然エネルギーを上手に利用し、冬温かく、夏涼しい家をいう。本書は私たちの住まいの歴史を火の技術の変遷史として具体的に捉える。たとえば、竪穴住居がパッシブハウスの原型であるのはなぜか。石油や電気に依存する二〇世紀の住まいの特徴はどこにあったのか。環境先進国ドイツのパッシブハウスの現状はどこまで来ているのか。そして、日本のゼロエネルギー住宅の姿はどのようなものか。環境建築の第一人者が、多くの事例と共に指し示す二一世紀の住まいの行くべき道。
目次 ■第1章 火の記憶を繋ぐ ・家は気候をコントロールする仕掛け ・地熱を利用していた竪穴住居 ・燃やし続けた火 ・火をコントロールしてきた人々 ・竪穴住居と地中温度 ・煙になって考える−火の記憶と暖炉 ・江戸と里山と自然エネルギー ■第2章 火の変遷と住宅革命 ・産業革命と「第二の火」の誕生 ・電力に託された住宅の夢−藤井厚二とフィリップ・ジョンソン ・新しい素材の出現と未体験の室内環境 ・北海道とコンクリートブロック ・赤信号の灯る「石油の時代」 ・「第四の火」−原子力への期待と絶望 ・「パッシブ」という思想と技術の進展 ・奥村昭雄とソーラー研 ・「プラスエネルギー住宅」という住宅革命 ・熱交換型換気扇と先進的住宅技術 ・方法はすでに見えている 居住のための開口部 ・開口部という「習俗(カスタム)」 ・「ガラスの家」 ・居住のための開口部を目指して なぜ北海道の住宅に共感を覚えるのか ・「生存」への驚異−極寒の地の火災 ・北海道でのトライアル−高断熱・高気密空間の実現 ・「空気の質」の探究−OMソーラーと北海道 ■第3章 パッシブソーラーと私たちの宿題 ・国際主義と「負」の荷物 ・思索を防ぐ技術 ・ライトのグラビティ・ヒーティング ・吉村順三のファーネス暖房 ・エコロジカルトライアルの先駆/山越邦彦 ・断熱材の発見−熱を制御する家の始まり ・OMソーラーと気密・断熱のトライアル ・レス・イズ・モア−五十年代の住宅への共感 ・使い続けることこそサスティナブル ・「木造ドミノ」で考えたこと ・宿題を発見し、答えを出す勇気−ヨーロッパの「大きな合意」 ・「ここだけの技術」としての木造建築 三軒のベーシックハウス ・住宅の五十年代−共有した空気と誠実な提案 ・三軒のベーシックハウス−試みられた共通の手法 ・解体可能な建築へ−躯体と外皮の分離 ・住宅の短命に抗して
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