城郭や寺社を訪れるとき、まず目に入るのは屋根である。日本の屋根はどのようにして発達してきたのだろうか。葺材の重さに耐え、雨漏りと戦いながら、職人たちの創意と工夫によって素材や構造を進化させ、独自の美を生みだしてきた。国宝等の修復を数多く手がけてきた檜皮葺職人が、自らの経験をふまえて語る屋根の通史。 ■目次 ・まえがき 国宝修復の現場から ・序章 屋根のフォークロア ・第一章 大陸への憧憬 ・第二章 貴族文化と屋根 ・第三章 和様美の定着 ・第四章 戦国時代の職人たち ・第五章 江戸の屋根文化 ・第六章 合理化、画一化の時代
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