時代とともに生み出される秀れた建築ディテールを、斯界の権威で構成するグループの共同討議によって厳選し解説を加えた、季刊ディテール誌の[今日のディテール]欄。4半世紀余にわたるその蓄積は、まさに日本現代建築の珠玉のディテール大系を形成している。本書は、『ディテール』誌創刊30周年を記念して刊行されたものであるが、そのうち100号分を集成し、かつ多角度からの検索を可能とする1冊を添えており、現代建築ディテールの事典といえる。収録ディテールは1160件、その枝葉の部分も加えればこの数倍に及ぶ豊富さ。本書を通覧することによって、ディテールから見た日本現代建築の流れを根底から考察しなおすもよし、また事にあたって参考例を検索して実務に役立てるもよし、建築設計者座右必携の書であることはもちろん、工業高校、専門学校、大学などの図書館・研究室などにお薦め。
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