日本、西洋、東洋とそれぞれの地域で「都市」は形成と解体を重ねつつ受け継がれてきた。内包されつつ形作られてきた理念の源流をたどり、特徴的に現われる諸都市の実態を比較するなかで、都市に生きる人々の精神や社会・文化を浮かび上がらせる。
■目次 刊行にあたって 序 方法としての都市イデア I ひろげる 1 移行期の都市イデア 2 地中海都市 3 都市図屏風とイデア II 考える 1 豊臣秀吉の京都改造と「西京」 2 萩城下の都市民衆世界 3 幕末・明治初期の横浜 4 近代移行期の東京 5 社会主義と都市イデア III さぐる 1 開京 高麗建国期の都城化 2 バスティード 中世南フランスの新設都市 3 町家 中国都市イデア 4 与板 近世の小城下町 5 オラン 地中海の「ラテン的」植民都市
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