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内藤廣「模型・牧野富太郎記念館」
2002年05月25日-2002年07月27日

この建築では「サスティナビリティー(持続性)」という考えが一つのテーマになっています。自然と人間が共生している仕組みを壊すことなく持続させていくためのしつらえであり、省資源・省エネルギーを超えて、環境への負荷をより少なくする考え方です。平面計画や使用材料の選択、設備計画などはこの考え方にもとづきました。
【牧野富太郎記念館・建築案内より】
■展示模型について
縦1.0m横2.4m、1/200スケールの大きな木製模型です。
構造の仕組みがわかりやすいように、架構のスケルトン模型になっています。
敷地の材料はシナベニヤ、架構はヒノキの角棒でつくっています。
すべて内藤事務所のスタッフの手づくりで、約2ヶ月かけてつくりあげました。
有機的な構造システムと、敷地に無理なく配置された建物が表現されています。





内藤 廣
建築家・東京大学工学部土木工学科 助教授

[略歴]
早稲田大学理工学部建築学科卒業。同大学院修士課程修了後、フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所(マッドリッド)、菊竹清訓建築設計事務所を経て、1981年内藤廣建築設計事務所を設立。現在、東京大学工学部土木工学科助教授。「海の博物館」で芸術選奨文部大臣新人賞、日本建築学会賞、吉田五十八賞、「牧野富太郎記念館」で村野藤吾賞、毎日芸術賞、BCS賞受賞。主な著書に『素形の建築』『建築のはじまりに向かって』がある。その他の主な建築作品にギャラリーTOM、住居No.1共生住居、住居No.14筑波・黒の家、安曇野ちひろ美術館、倫理研究所富士高原研修所、などがある。